資料/データ

発達とは、自身の認識を規定していたものに気づくこと

より複雑な意識に向けた成人と発達のプロセスとは、それまでに自身の認識を規定していたものに気づくことを通して実現される。

『実践インテグラル・ライフ―自己成長の設計図』ケン・ウィルバー, テリー・パッテンほか、p103

→ もっともシンプルな成長の定義かもしれない。気付き、戸惑い、可能性。

共同体という文脈のなかで、自らを新しいかたちで経験する

私たちが実際に変化を経験するときというのは、共同体という文脈のなかで自らを新しいかたちで経験するときに起こるものです。それにより、自己の変化が完全に現実のものして、信頼のできるものとして認識されるのです。

『実践インテグラル・ライフ―自己成長の設計図』ケン・ウィルバー、テリー・パッテンほか、p289

→ 成長を認識する機能としてのコミュニティ、そして場としての即興的なスタディホールはいかに可能か。ポイントはフィードバックの質。

スタディホールのグランドルール(暫定版)

  1. いま、ここに集まったこと自体すごいご縁である
    → 2度とない即興的空間/時間への感謝
  2. いま話されていることは、ここだけの秘密である
    → コンフィデンシャルである、プロセスを共有するための安心感
  3. 他者への貢献も自分の学びである
    → お互いのスタディ、最初の第一歩を応援することからはじまる学びのコミュニティ

脳科学から考える、勉強と幸福の関係

脳科学的には実にシンプル。幸福とは、ドーパミンの分泌です。ドーパミンが分泌されれば、私たちは誰でも「幸せ」を感じ、幸福になることができるのです。では、どうすればドーパミンが分泌されるのか。それは、「自己成長」したときです。昨日までできなかったことが、今日できるようになった。そんなときに「やった!!」という達成感とともに、ドーパミンが分泌されます。

「自己成長する」ためにどうすればいいのか? そこで重要になるのが、「勉強」です。勉強とは新しい知識、経験、気付きの獲得です。結果として、行動や習慣が変化し、スキルや技術が磨かれる。「自己成長」が誘発されるのです。

『ムダにならない勉強法』樺沢紫苑、p43

→ 日々の勉強が幸せ感につながっている、という真理。

未来派宣言

勉強家宣言(2015)」は、「未来派宣言(1909)」へのオマージュである。

「共産党宣言(1848)」に倣い、イタリアの詩人フィリッポ・トンマーゾ・マリネッティによって発表された以下の扇動的な文章は、良くも悪くも20世紀的な思想の下地となったと考える。民衆の時代の幕開けと重なる当時の恍惚を思いばかることに限りはあるが、100年後を生きるわれわれこそ反省的にアップデートするべきだろう。

ひとりにひとつ、「○○宣言」の時代へ。

▼森鴎外ver

一、吾等の歌はんと欲する所は危險を愛する情、威力と冒險とを當とする俗に外ならず。
二、吾等の詩の主なる要素は、膽力、無畏、反抗なり。
三、從來詩の尊重する所は思惟に富める不動、感奮及睡眠なりき。吾等は之に反して攻撃、熱ある不眠、奔馳、死を賭する跳躍、掌を以てすると拳を以てするとの歐打を、詩として取り扱はんとす。
四、吾等は世界に一の美なるものの加はりたることを主張す。而してその美なるものの速なることを主張す。廣き噴出管の蛇のごとく毒氣を吐き行く競爭自働車、銃口を出でし弾丸の如くはためきつつ飛び行く自働車はsamothrakoの勝利女神より美なり。
五、大世界の空間を奔れる地球の上を、箭の如く奔ることを理想として、手に車上の柁機を取れる男子は、吾等の崇拝する所なり。
六、詩人たるものは其の熱心、光彩、喜捨を以てして、世界根本の元素(四大)に對する威激を大にすることに全力を傾注すべし。
七、美は唯闘に在り。苟も著作品にして攻撃的Aggressivo性質を帯びざる限は安んぞ傑作たることを得む。詩とは不知諸力に對する暴力的攻撃にして、不知諸力はこれによりて人類の用に供せらるるに至るものなり。
八、吾等は幾世紀の岬の突角に立てり。何故吾等は不可能の深秘 門を開かんとするに當りて、背後を顧みんとするか。時間と空間 とは死したり。面して吾等は既に絶待に住せり。吾等が同時にあらゆる處に在るべき無窮の速を成就せしは其證なり。
九、吾等の頌せんと欲するところは戦なり。戦は唯一なる世界の衛生法なり。また軍人主義なり。自由の為に戦ふ戦士の做し出す破壊なり。吾等は人の之が為に肯て死する諸理想を賛美す。又女子に對する輕侮を讚美す。
十、吾等は博物館、圖書館及あらゆる種類の學士會館を破壊せんと欲す。吾等は道徳主義Moralismo女性主義Femininismo及あらゆる因循なる怯懦を攻撃す。
十一、吾等の詩は之を勞働若くは遊戯若くは反抗の為めに活動せる大多数に献ぜんと欲す。現代諸大國の革命の多色多聲なる潮流は吾等の歌はんと欲する所なり。試に主なる詩料をい列記せん乎。電灯に照らされたる武器工場及其他の工場の騒がしき夜業、烟を吐く鐡の龍蛇を臙下して厭くことなき停車場、烟突より騰る烟柱の天を摩する工場、刀の如く目にかゞやきて大河の上に横れる巨人の體操者に類する橋梁、地平線を嗅ぐ奇怪なる 船舶、鋼鐡の大馬の如く軌道の上に足踏する腹大なる機關 車、螺旋の占風旗の如く風にきしめく風船の目くるめく飛行等是なり。

▼鈴木重吉ver

一 われわれは危険を愛し、エネルギッシュで勇敢であることを歌う。
二 われわれの詩の原理は、勇気、大胆、反逆をモットーとする。
三 在来の文学の栄光は謙虚な不動性、恍惚感と眠りであった。われわれは攻撃的な運動、熱に浮かされた不眠、クイック・ステップ、とんぼ返り、平手打ち、なぐり合いを讃えよう。
四 われわれは、世界の栄光は、一つの新しい美、すなわち速度の美によって豊かにされたと宣言する。爆発的な息を吐く蛇にも似た太い管で飾られた自動車……霰弾に乗って駈るかのように咆哮する自動車は《サモトラのニーケ》よりも美しい。
五 われわれは軌道の上に自らを投げた地球を貫く軸を持った舵輪を握る人を歌う。
六 詩人は熱狂と光彩と浪費に熱中すべきである。その根源的要素たる熱狂的な情熱をかきたてるために。
七 争い以上に美しいものはない。攻撃なしには傑作は生れない。詩と歌は未知の力を人間に屈服させるための、激しい突撃でなければならぬ。
八 われわれは世紀の突端をなす岬に立っている。不可能なるものの神秘の門を破らなければならぬとき、なぜ後を振り向かねばならぬか?時間と空間は昨日すでに死んだ。われわれは永遠にして普遍なる速力を創造した。故にもはやわれわれは絶対の中に生きている。
九 われわれは戦争ーそれはこの世の唯一つの健康の泉だー軍国主義、愛国心、アナーキストの破壊力、殺すことの美的傾向、女性蔑視を讃えよう。
十 われわれは博物館、図書館を破壊し、道徳主義、フェミニズム、一切の便宜的、功利的卑劣と闘おう。
十一 われわれは労働、快楽、さては反抗によって刺激された大群衆を、近代の首府における革命の多色多音な波動を、電気のどぎつい月の下にある兵器廠や造船所の振動を、煙を吐く蛇を呑み込む貪婪なる停車場を、黒鉛の束によって雲にまで連なる工場を、体操家のように日に輝く河の兇暴は刃物を飛び越えている橋梁を、水平線を嗅いで行く冒険的な郵船を、長い筒で緊められた鋼鉄製の巨大な馬に似てレールの上を跳躍する大きな胸をした機関車を、プロペラの唸りが翼のはばたき、熱狂興奮した群衆の喝采にも似て滑走飛揚する飛行機の歌を歌う。

▼英語ver

1.We intend to sing the love of danger, the habit of energy and fearlessness.
2. Courage, audacity, and revolt will be essential elements of our poetry.
3. Up to now literature has exalted a pensive immobility, ecstasy, and sleep. We intend to exalt aggressive action, a feverish insomnia, the racer’s stride, the mortal leap, the punch and the slap.
4. We affirm that the world’s magnificence has been enriched by a new beauty: the beauty of speed. A racing car whose hood is adorned with great pipes, like serpents of explosive breath—a roaring car that seems to ride on grapeshot is more beautiful than the Victory of Samothrace.
5. We want to hymn the man at the wheel, who hurls the lance of his spirit across the Earth, along the circle of its orbit.
6. The poet must spend himself with ardor, splendor, and generosity, to swell the enthusiastic fervor of the primordial elements.
7. Except in struggle, there is no more beauty. No work without an aggressive character can be a masterpiece. Poetry must be conceived as a violent attack on unknown forces, to reduce and prostrate them before man.
8. We stand on the last promontory of the centuries!… Why should we look back, when what we want is to break down the mysterious doors of the Impossible? Time and Space died yesterday. We already live in the absolute, because we have created eternal, omnipresent speed.
9. We will glorify war—the world’s only hygiene—militarism, patriotism, the destructive gesture of freedom-bringers, beautiful ideas worth dying for, and scorn for woman.
10. We will destroy the museums, libraries, academies of every kind, will fight moralism, feminism, every opportunistic or utilitarian cowardice.
11. We will sing of great crowds excited by work, by pleasure, and by riot; we will sing of the multicolored, polyphonic tides of revolution in the modern capitals; we will sing of the vibrant nightly fervor of arsenals and shipyards blazing with violent electric moons; greedy railway stations that devour smoke-plumed serpents; factories hung on clouds by the crooked lines of their smoke; bridges that stride the rivers like giant gymnasts, flashing in the sun with a glitter of knives; adventurous steamers that sniff the horizon; deep-chested locomotives whose wheels paw the tracks like the hooves of enormous steel horses bridled by tubing; and the sleek flight of planes whose propellers chatter in the wind like banners and seem to cheer like an enthusiastic crowd.

スループットの達人としてのジョルジュ・ペレック

私の宇宙をしるす方法であり、私の日常活動に少し斜めから接近することであり、私の仕事、私の歴史、私の関心事を語る方法であり、私の経験に属する何物かを、離れたところから反省するのではなく、その出現のさなかにとらえる努力である。

『考える/分類する』ジョルジュ・ペレック、p13

社会人の「自主的な学習」の実態調査

リクルートマネジメントソリューションズは、「学習・キャリアに関する調査」を発表。自主的に行っている学習のテーマや、学習を行っている理由、行っていない理由などについて、新人・若手・中堅社員それぞれに調査を実施。(新人:入社1年目、若手:入社4年目、中堅:入社7年目)

【主な調査結果】
◆新人の54.0%、若手の58.0%、中堅の67.3%が、自主的な学習に取り組んでいない
◆自主的な学習に費やしている1週間の平均時間は新人4.96時間で最も長く、中堅3.94時間、若手3.32時間と続く
◆自主的に学習している理由は「現在の仕事でのパフォーマンス向上」が最も多い
◆学習していない理由は、年代ごとに異なる 新人「時間がとれない」、若手・中堅「趣味や私生活に時間を使っている」

【調査概要】
調査対象:従業員500名以上の企業に所属する最終学歴大卒以上のホワイトカラー総合職に従事する会社員 ※内訳:入社1年目(新人)400名、入社4年目(若手)400名、入社7年目(中堅)400名調査方法:インターネット調査期間:2013年11月

情報源: 社会人の「自主的な学習」の実態調査 | リサーチ・リサーチ|調査データ探すならリサリサ

書籍購入『21世紀の学習者と教育の4つの次元: 知識,スキル,人間性,そしてメタ学習』

知識だけでなく,スキル(創造性・批判的思考…)や人間性(マインドフルネス・好奇心・勇気・レジリエンス・倫理…),メタ学習(学び方を学ぶ)という4つの次元を関連させて,21世紀に求められる「資質・能力」を育成していくことの重要性を提案。OECDの次期コンピテンシーの検討に刺激を与える。日本や世界の教育改革の方向性を理解するにも最適。

単行本: 176ページ
出版社: 北大路書房 (2016/9/23)
言語: 日本語
ISBN-10: 4762829447
ISBN-13: 978-4762829444

ふと「学び方を学ぶ」をテーマに連続講座を企画することになり、そのまま「学び方を学ぶ」で検索してヒットしたのが「メタ学習」というキーワード。そこで「メタ学習」で書籍を探してみて出会ったのが、2016年9月に出たばかりのこちらの本。ここでも「カリキュラムのリデザイン」がキーワードなのだなあ。他にもマインドフルネスやレジリエンスなどなど。

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“Wholeness”を体現する場としてのスタディホール

Wisdom traditions from around the world speak to this from a deeper level: at heart, we are all profoundly interconnected and part of a whole, but it’s a truth we have forgotten. We are born into separation and raised to feel divided from our deeper nature, as well as from the people and life around us. Our deepest calling in life, these traditions tell us, is to reclaim wholeness, within ourselves and in our connection with the outside world. This spiritual insight inspires Teal Organizations’ second breakthrough: to create a space that supports us in our journey to wholeness. Extraordinary things begin to happen when we dare to bring all of who we are to work. Every time we leave a part of us behind, we cut ourselves off from part of our potential, of our creativity and energy. No wonder many workplaces feel somehow lifeless. In wholeness we are life-full. We discover in awe how much more life there is in us than we ever imagined. In our relationships with colleagues, much of what made the workplace unpleasant and inefficient vanishes; work becomes a vehicle where we help each other reveal our inner greatness and manifest our calling.

A wiki to inspire next-
generation organizations
より

teal型組織の特徴のひとつである”Wholeness”。スタディホールはプロセスを、つまりはストーリーを共有することで、既に出会っている人と再開する手法でもあるとすれば、Wholenessを日常的に体現できる機会として、いろいろできることはありそうだなあ。つながる、つながる。

ラーニングロマンチストの時代

ラーニングロマンチスト

研修や勉強会には熱心に参加するものの成果に結びついていない層を指す。組織の視点に立つと、一見無駄な学びを行っているように見えるかもしれない。しかし当研究会では、「組織の吸収能力」という考え方と照らすことで、ラーニングロマンチストを重要な層として捉えている。

組織の吸収能力とは新たな技術や知識を取り入れて活用するためには基礎となる吸収力(前提知識)の蓄積が必要だとする考え方である。一時点においては期待成果につながっていないような学びであっても、組織の吸収力を高めることに寄与していると捉えることができる。

「高い山ほど裾野は広い」とも言われるように、高い専門性は幅広い視野や経験をもとに立脚する。そうした意味では、個人の専門性を高める上でもラーニングロマンチストの段階における学びは無駄とは言えないのではないだろう。

中高年のキャリアと学び直し ~“人生の正午”40 代で取り組むべきこと~より

短期的には成果と結びつかないような、組織にとってのスラック(ゆとり)にイノベーションの種がある。ラーニングロマンチストは、スタディホールが目指すところと近い気がするな。