書籍購入『21世紀の学習者と教育の4つの次元: 知識,スキル,人間性,そしてメタ学習』

知識だけでなく,スキル(創造性・批判的思考…)や人間性(マインドフルネス・好奇心・勇気・レジリエンス・倫理…),メタ学習(学び方を学ぶ)という4つの次元を関連させて,21世紀に求められる「資質・能力」を育成していくことの重要性を提案。OECDの次期コンピテンシーの検討に刺激を与える。日本や世界の教育改革の方向性を理解するにも最適。

単行本: 176ページ
出版社: 北大路書房 (2016/9/23)
言語: 日本語
ISBN-10: 4762829447
ISBN-13: 978-4762829444

ふと「学び方を学ぶ」をテーマに連続講座を企画することになり、そのまま「学び方を学ぶ」で検索してヒットしたのが「メタ学習」というキーワード。そこで「メタ学習」で書籍を探してみて出会ったのが、2016年9月に出たばかりのこちらの本。ここでも「カリキュラムのリデザイン」がキーワードなのだなあ。他にもマインドフルネスやレジリエンスなどなど。

◆推薦のことば
「21世紀に子どもは何を学ぶべきか」に関心があるすべての方に「最高の処方箋」になるか――ぜひ読んで「使って」確かめてほしい。(東京大学教授 白水 始)

◆主な目次

プロローグ-教育についての“何を”を再考するのはなぜ重要か
はじめに

Chapter1 変わりゆく世界に向けた教育の再設計
世界の動向と課題

Chapter2 21世紀の教育目標
教育目標の本質と進化
21世紀型カリキュラムの鍵となる特質
教育目標の統一的枠組み
知識を越えて:21世紀型コンピテンシーの枠組み

Chapter3 知識の次元
知識―伝統的なものと現代的なもの
現代的(学際的)な知識
テーマ
CCRの知識の枠組みのまとめ

Chapter4 スキルの次元
知識とスキルをともに
スキルと教育・雇用ギャップ

Chapter5 人間性の次元
なぜ人間性特徴を育成するのか?
人間性教育の目的
6つの人間性特徴

Chapter6 メタ学習の次元
メタ認知-学習の目標,方略,結果について省察する
成長的思考態度を身につける
メタ学習の大切さ

Chapter7 “どのように”について簡潔にふれる
“何を”と“どのように”の間にあるフィードバック・ループ
テクノロジーとの相互作用

Chapter8 結論
教育,根拠,アクション
社会的なメタ学習
Appendix
用語の根拠
CCRとは
CCRの評価研究コンソーシアム

解説―本書が示す教育のあり方とあらたな教育の動向

著者について
チャールズ・ファデル(Charles Fadel)
グローバル教育に関する思想的リーダー,専門家,未来学者,発明家。
CCR の設立者,会長。ハーバード大学大学院教育学研究科・客員研究員。
BIAC,OECD の教育に関する委員会の議長。ベストセラー「21 世紀型スキル」(21st Century Skills)の共著者。Helvetica Educatio 財団(ジュネーブ,スイス)の設立者,代表。The Conference Board人的資源委員会の上級研究員。P21.org の上級研究員。彼は30 以上の国の教育システムや教育機関で仕事をしている。

マヤ・ビアリック(Maya Bialik)
著述家,編集者,CCR の研究統括者。個人,政策レベルにおいて科学の解説や応用に熱心に取り組んでいる。彼女は「みんなの科学」(People’s Science)という,より良い科学と社会の関係をめざす非営利団体の共同設立者,副所長である。また,サイエンス・コミュ
ニケーション(科学者と市民との対話),即興演劇,学際研究のワークショップを開催している。マヤはハーバード大学で精神・脳・教育(Mind, Brain, & Education)プログラムの修士号を取得しており,複雑系,教育,環境科学,心理学,神経科学,言語学の研究・執筆活動を行っている。彼女のツイッターをフォローするには,@mayabialik

バーニー・トリリング(Bernie Trilling)
「21 世紀学習アドバイザー」(21st Century Learning Advisor)の設立者,最高責任者(CEO)。彼は「21 世紀型スキルのためのパートナーシップ」(Parnership for 21st Century Skills,P21)の役員,およびP21 の虹の枠組み(rainbow-learning framework)を作った委員会の共同代表であり,現在はP21 の上席研究員,American Leadership Forum の上席研究員も務めている。バーニーは「21 世紀型スキル:現代を生きるための学び」(21st Century Skills: Learning for Life in Our Times)の共著者であり,「より深い学び:21 世紀型スキルを超えて」(Deeper Learning: Beyond 21st Century
Skills)など,いくつかの本でも分担執筆をしている。

岸 学 (きし・まなぶ)
1951年 東京都に生まれる
1980年 早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得満了
現 在 東京学芸大学次世代教育研究推進機構 特命教授(プロジェクトリーダー)
(博士(心理学))
主著
・説明文理解の心理学 北大路書房 2004年
・SPSSによるやさしい統計学 オーム社 2005年
・説明の心理学(分担執筆) ナカニシヤ出版 2007年
・文書表現技術ガイドブック(編著) 共立出版 2008年
・子どもの論理を活かす授業づくり-デザイン実験の教育実践心理学-(分担執筆)
北大路書房 2009年
・ツールとしての統計分析(共著) オーム社 2010年
・現代の認知心理学3 思考と言語(分担執筆) 北大路書房 2010年
・教育工学研究の方法(分担執筆) ミネルヴァ書房 2012年

関口貴裕(せきぐち・たかひろ)
1971年 群馬県に生まれる
2000年 大阪大学大学院人間科学研究科 博士後期課程修了
現 在 東京学芸大学教育学部 准教授 博士(人間科学)
主著・論文
・ふと浮かぶ記憶と思考の心理学-無意図的な心的活動の基礎と臨床.(共編著) 北大路書房 2014年
・The long-term effect of perspective change on the emotional intensity of autobiographical memories.(共著) Cognition & Emotion 2013年

細川太輔(ほそかわ・たいすけ)
1978年 東京都に生まれる
2008年 東京学芸大学大学院 連合学校教育学研究科 修了
現 在 東京学芸大学教育学部 准教授 博士(教育学)
主著・論文
・国語科教師の学び合いによる実践的力量形成の研究ー協働学習的アクション・リサーチの提案 ひつじ書房 2013年
・主体的・協働的な学びを引き出す学習環境デザイン 「こと・もの・ひと」3つの視点でデザインする国語授業アイデア23CASES 東洋館出版 2016