今此の一院を建てて、普く瞳曚を濟はん ― 空海

今、この平安の京には官立の大学がただ一つあるだけで、学問塾は一つもない。このために、経済的に困難な家の子弟は教育を受ける所もなく、地方に住む者は、学問が好きであっても通学だけで疲れてしまう。今この学校を建て、ひろく教育を施して人びとを救おうと思うのである。

― 空海『綜藝種智院の式』(文責:宇垣泰明氏